モビリティ
自動車関連事業を通じて
次世代のモビリティ社会の実現に貢献
事例紹介
現在当社では、ディーゼルバスを電気(EV)バスに改造する、レトロフィットEVバス事業をサポートしております。レトロフィットEVバスは、使用中のディーゼルバスから、エンジンやトランスミッション、燃料タンク等を取り外し、代わりにモーターやバッテリーを新たに搭載する事でEVバスに改造するというものです。レトロフィットEVバスは、新たに新車のEVバスを購入するよりも安価にEVバスを導入する事を可能にするため、バス業界の低炭素化に貢献できる事業であると考えております。
九州・福岡県で鉄道・バス・物流事業等を展開する西日本鉄道様が、2022年6月に初号機を導入以来、2025年3月時点では、九州・関東で合計約50台のレトロフィットEVバスが運行されています。また、レトロフィット設計やレトロフィット部品については、台湾のEVバスメーカーであるRAC Electric社から提供・供給されており、2023年からは九州にて、国内初のレトロフィットEVバス量産拠点が構築されております。
2022年に西日本鉄道様に納車した初号機では、当初、レトロフィットEVバスならではの不具合が頻発し、予定通り営業運行が出来ないといった状況も発生しましたが、関係者が一丸となって一つ一つの不具合に真摯に対応し、その結果、約1年後の2号機導入に際しては、ディーゼルバスと遜色ない稼働率まで高める事が出来ました。この経験を通じて、乗用車や新車では起こり得ない、レトロフィットバスならでは難しさやアフターサービスの重要性を痛感し、関係者にとって大きな学びの機会となりました。
現在、50台を超えるレトロフィットEVバスが導入されていますが、今後は様々なバス事業者が本EVバスを導入出来る様、レトロフィット対象となるモデルや量産能力の拡充等をサポートして参ります。また並行して、車両管理システムや充電器の最適運用システム、再生可能エネルギーの導入支援など、車両導入に限らず、電動車両導入時の課題解決に繋がるサービスも併せて導入サポートする事で、真の低炭素社会実現に向けて引き続き貢献して参ります。
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