
モビリティ
自動車関連事業を通じて
次世代のモビリティ社会の実現に貢献
事例紹介
現在当社では、ディーゼルバスを電気(EV)バスに改造する、レトロフィットEVバス事業に取り組んでいます。使用中のディーゼルバスから、エンジンやトランスミッション、燃料タンク等を取り外し、代わりにモーターやバッテリーを新たに搭載する事でEVバスに改造するというものです。レトロフィットEVバスは、新たに新車のEVバスを購入するよりも安価にEVバスを導入する事を可能にするため、バス業界の低炭素化に貢献できる事業であると考えております。
本事業は、九州・福岡県で鉄道・バス・物流事業等を展開する西日本鉄道様との共同で立ち上げた事業です。2022年6月に初号機を西日本鉄道様に納車し、以降2024年9月時点では、九州・関東で合計24台のレトロフィットEVバスが運行されています。また、レトロフィット設計やレトロフィット部品については、住友商事の出資先である台湾・RAC Electric社から提供・供給を受けながら、2023年には九州に、国内初のレトロフィットEVバス量産体制を構築しております。
2022年に西日本鉄道様に納車した初号機では、当初、レトロフィットEVバスならではの不具合が発生し予定通り営業運行が出来ないといった状況も発生しました。その際、西日本鉄道様や台湾・RAC社、当社の九州駐在員を含む当社グループ担当者が一丸となって、一つ一つの不具合に真摯に対応し、約1年後の2号機導入に際しては、ディーゼルバスと遜色ない稼働率まで高める事が出来ました。この経験を通じて、乗用車や新車では起こり得ない、レトロフィットバスならでは難しさやアフターセールスの重要性を痛感し、現在の事業方針に織り込むに至っております。
2024年度末時点で、累計50台を超えるレトロフィットEVバス導入予定となっていますが、今後は全国各地のバス事業者にて本EVバスを導入頂ける様、レトロフィット対象となるモデル拡充や量産能力の増強等を行って参ります。また並行して、電動車両管理システムや充電器の最適運用システム、再生可能エネルギーの導入支援など、車両導入に限らず、電動車両導入時の課題解決に繋がるサービスも将来的に提供する事で、真の低炭素社会実現に向けて引き続き貢献して参ります。
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